【自己紹介】
石田 秀朗
(いしだ ひでお) 学生の就職活動を応援するメッセージを発信します。 最近読んだ本や、おすすめの本を「ライフログ」に掲載していますので、参考にしてください。 ライフログ
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『ドつぼ』にはまるとはどういう意味か。関西人なら、この『ドつぼ』という意味が、良いニュアンスでのツボではなく、「どうしようもない状態」で、はまる、というのが「陥ってしまう」ということはおわかりだろう。就職活動もそうで、とにかく『ドつぼ』にはまっては、全てが悪循環である。「なんとなく、アセって、自分なりに」、というグレーゾーンでの活動の仕方をしていると、知らぬ間に『ドつぼ』にはまっていることが多い。
採用枠は決まっているので、時間の経過とともに枠が小さくなっていく。しかも短期決戦という現実がある。そんなに簡単に企業を理解できない、とか自分をほんの数分でわかってもらえない、なんて言っていられない。商売の場面で、「貴方をじっくり知りたい」と思ってもらえるような場面などそう簡単にはないのだ。 例えば、営業に行って、商品を理解してもらおうといざ、説明をと思っても、先方から、「今日は時間がないから手短に」と言われたら、手短にアピールして次につなげられるようにするしかないのだ。くどくど説明して、相手に嫌がられ、感触が悪かったら 「くそう、あんな会社、絶対今度から出入りしたるかい。これで終わりや」などとフテるのであろうか。さっさと引き上げて次のことをするか、次回訪問するときのアポイントなどをきっちりとっておくかなどの行動を起こすのが普通である。 会社に入ったらこんなことは、日常茶飯事で、いつも時間や相手の都合との戦いなのだ。 問題は、就職活動においても、ビジネス感覚で、就職活動という時間、数分で自分をアピールしなければならないという時間を、現実のものとして受け入れ、その中でどうしなければならないかを工夫することが大切だということだ。さらに、人事担当者は社会人なのに、相手にするのは学生ばかり、という現実から実は、幼稚な学生と対応するのが辟易としている場合も多々あり、そのあたりを理解していれば、「時間」や「対応」の『ドつぼ』にはまることがないのだ。就職の『ドつぼ』にはまる、ということはどういうことか少しでも理解してもらえたであろうか。 #
by e_summer
| 2004-09-13 21:45
| 『ドつぼ』にはまるなよ
さて、一方B君。同じく僕にアドバイスを求めるので、いろいろな事例を説明して頑張るように施した。彼は、A君の友人なのでA君の頑張りも知っているはずなのだ。でも、頭ではわかっているが、実際には変わろうという勇気がないというか、変われないと思っているのか、いつまでたっても全然変わらないのだ。同じ内容で、同じ言い回しの話ばかりしてくる。そのくせ、毎回アドバイスを求めてくる。不安なのだろう。
しかし、手ごたえあってこその次のアドバイスだ。同じ事を何度も言うのもこちらも疲れるし、義務もない。彼は、自分の不安の一時だけでも取り除こうとしているのかもしれないが、こちらの気持ちなんて考えていないし、努力もしないから頑張りもない。つまり自分勝手なネクラなのだ。 ネクラは、相手を喜ばせようというサービス精神が欠如しているからこそネクラだと言われるんだし、人間同士の絆あっての人間社会だ。相手を喜ばせたり、感心させたりする努力をしないものはなかなか人から好かれる機会は少ない。けれど、他人を頼ったりすることは、できる。それがある意味救いであったのか、結局最後まで人に頼って就職をした。大学の就職部の紹介で、こんな不景気なのに入社して1年もたたないうちにやめてしまうので困っているという会社に。 彼は、その就職した会社に意外にも1年の壁を越えてまだ働いている、と就職部の職員は、言っていた。ただ、周りの人間が前にも増してやめていく(彼のせいとは言っていないが)、とそこの会社の人事担当者が、また学生を紹介してくれと頼みに来た、と付け加えていたが…企業も企業なら、学生も学生。その、目の前にある問題点を解決しようと努力することなく、口ばかり、結果だけを求めてウダウダ言うから、周りも迷惑する。 はっきりしていることは、ネクラかどうか、ということではなく、相手の立場になって物事を考えることが大事なことで、自分を変えたいのであれば、目に見える努力をすることだ。努力が他人から見えない=変化がない=努力していない になるのじゃないかな。 #
by e_summer
| 2004-09-13 21:04
| 『ドつぼ』にはまるなよ
この学生を採用したら職場が暗くなるのできっと社長に褒められるだろう!これぐらい暗い学生なら、お客様の気分まで暗く憂鬱になるので、是非採用しよう!
こんな超非常識な考え方に基づいて採用活動を実行するだろうか。人との対話の場面で、陰気な気分になろう、させてやろうと願っている人なんてほとんどいない。 誰もが、自分を愉快な気分にさせてくれる人と対話したいと、望むもので、ネクラな人間とは挨拶程度で終わらせたいものだ。ネクラには、自称・自覚しているネクラと、自分の気に入った人と、もしくは気分の良い時にのみ明るくなるので、本人だけは気づいていないネクラがいる。 僕のところには、自認する、どうにかしたいと、前者のネクラがよく相談に来る。相談に来るので、いろいろアドバイスをする。 友人同士である、A君とB君のネクラコンビについて。 A君には、「君は自信を持って話すことによって、明るく話せるきっかけになるんじゃないか」などとアドバイスをした。 彼は段階的に自分の好きなことを洗い出し、それを熱心に話すことからはじめ、「自分の(明るい)将来像」「会社を志望した理由」「会社に入ってやってみたいことと、その理由」について自信を持って話す、ことを決めた。抽象的にではなく、相手にわかりやすくイメージしてもらえるように文章にまとめるだけでなく、最初は、その「好きなモノ」を実際に持ち込んで身振り手振りを交えて練習していた。 そして、話しやすい僕らに、練習の成果を見てくださいと、たずねてくるのであった。馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないけれど、そもそものしゃべり方がとボソボソとして、自信がないため相手の目を見れないA君が、自分の好きなことを自由に、将来像・志望動機ややってみたいこと、など最初は紙をチラッと読みながら必死で話す姿はもはや、「ネクラ」ではなく、「一生懸命」であった。決して中身が良かったわけではなかった。けれど、まず、どんな内容でも自分で考えて、何度も人に聞いてもらう、という練習を続けたA君は自分の志望している企業から内定をもらったのであった。 #
by e_summer
| 2004-09-13 20:59
| 『ドつぼ』にはまるなよ
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